マンションの購入を考えたときに、管理組合や理事会役員のことまで考えている人はあまりいません。
しかし、マンションに入居している人は全員、管理組合に加入し理事会役員になる可能性があります。
そこで、マンション購入を検討されている方に向けて、管理組合の理事会役員になった場合に備えて、それぞれの役割についてご説明します。
マンション購入前に知っておこう!管理組合と理事会役員の関係
管理組合はマンションを管理する役割があり、住んでいる人は原則全員が管理組合に加入します。
しかし、日々の決めごとのために組合員全員が集まるのは現実的ではありません。
集まれたとしても、取りまとめ役が必要です。
この役割を果たしてくれるのが、組合員の中から選ばれる人が構成する理事会役員です。
役員の決め方は立候補のほか、組合員が順番で担うところもあります。
順番で役員が回ってくる場合、選任されたときに備えて組合がどのようなことをするのかを知っておくのは大切です。
マンション購入前に知っておこう!管理組合と理事会役員の役割
まずは組合の役割について知っておきましょう。
組合の担う役割とは?
組合の主な役割はマンションの維持・管理です。
それぞれの部屋は個人の持ち物ですが、廊下やエントランス、駐車場など共用部も多いのがマンションの特徴です。
これら箇所の清掃や修繕、管理をおこない、住んでいる人が快適に過ごせるようにします。
また、マンションを長く使えるように、数年から十数年に1回の間隔で大規模改修がおこなわれます。
このときの費用も住んでいる人の負担です。
しかし、修繕費を一度に出すことは難しいため、組合で長期的な積立をして備えています。
管理会社もマンションの管理をおこなっていますが、委託されているケースが多く、主体は組合です。
理事会役員の担う役割とは?
次に、マンションの維持管理を目的とする組合の理事会役員の役割についても知っておきましょう。
理事会役員は、組合の運営や日常の業務などをおこなっています。
定期的に理事会を開き、住民からのクレームやトラブルについて解決のために話し合いや積立金の管理などです。
役職は、中心となる理事長と補佐をする副理事長、理事会が適正に運営されていることを監視する監査がいます。
また、積立金や組合費を管理する会計担当や、防火について監督する役員のいる理事会もあります。
そして、理事会役員の選出や、組合全員で決められないようなものを扱うのが年に一度の総会です。
良いマンションとそうでないマンションの違いは理事会によるともされており、しっかりした理事会を持っているマンションは住みやすくなります。